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六甲全山縦走大会 2006/兵庫県神戸市中央区〜宝塚市 
2006年11月23日(木) くもり
同行者:なし 往復:む。出動 

●コース概要●

須磨浦公園〜宝塚までの六甲全山縦走路

全行程56km
登る高さを合わせると約3,000m(富士山の5合目から頂上までの2倍)



摩耶山までの登りで急上昇した体の熱はあっと言う間に冷めてしまった。

息を吐くと少し白く見えるほどで、紙コップで頂いたホットレモンもみるみるうちに温かさを失っていくので、着替えよりも先に食事をしてしまうことにした。

わたしは山を歩くときはそれほど食べる方でもないのだけど、今日はどういうわけかお腹が空いて仕方がない。渋滞中にちょこちょこ食べていたのだけどそれでも物足りず、結局バームゼリー1袋・ガーナチョコレート(ビター)半分・ソーセージ1本・クリームチーズクッキー2枚を食べた。

靴下を2枚とも履き替え(マメ防止)、マッサージをした後、エアーサロンパスをフリフリ。ふくらはぎから膝にかけて、塗り薬も塗っておく。ここから一旦下った後、油断したところに登りがあり、そこで足をつる人が多いのだそう。念には念をね。

いつもだと薬指か小指に何かしら異常がでるのだけど、今日は5本指ソックスのおかげか水ぶくれもなければ痛いところも無い。最後の足の重たさが少々気にはなるけれど、膝にきているわけでもないのでおそらく大丈夫だろう(と思い込む(笑))。

予定では13:35に出発する予定だったのだけど、マッサージと、狭いトイレでの服の着替えに時間を取ってしまい(男子みたいに外で着替えれたら(;∀;))、結局出発は14:00になってしまった。

キャップ+ロンT+半そでT+ナイロンジャケットからフリース帽(ヘッドライトが付けやすいように)+新しいロンT+半そでT+フリース(後半はさらに冷え込むと思われるので)に衣替え。着替えをすると想像以上にカラダもココロもさっぱりできてとても気分がいい◎。

ペットボトルに入れていただいたホットレモンでほっぺたや手を温めてから再出発。

さぁ、あと半分。元気にいこうぜ(・∀・)。
あったかぁ(;∀;)
摩耶山〜記念碑台
ここ、後半の要注意ポイントの登り アゴニー坂の下り、その後のアスファルトの下りでも足の痛みやだるさは感じなかったので、一安心。

ドライブウェイから山道に入る1kmほどあるダラダラの階段の登りで足を重そうにしている人が多かったけれど、むしろ登りのほうが足が軽く感じてゴイゴイ登っていけた。

ここの登りで足をつる人が多く、入り口のところでもボランティアの方が「とにかくゆっくり」と声をかけてくれていました。
再びドライブウェイに戻りテクテク歩いていると、六甲郵便局の方が無料で甘酒を配布してくださっていた。お休みの日のはずなのにありがとうございます。

甘酒を飲むと体調不良になるので、声をかけて頂いたのだけど丁寧にお断りさせていただいた。みんなおいしそうに飲んでいました(・∀・)。
気持ちだけ。ありがとうございます☆
記念碑台〜東六甲分岐点
だそうです 記念碑台を過ぎスタスタ歩いていると、道端のうっかり見落としてしまいそうなところにこんなものが。前回何か立っているなぁと思ったけれどこんなものだったのね。

パチリ。
六甲ガーデンテラスの最後の登りは、前回全く気がつかなかったおもしろい登りの道を歩いている人がいたのでついて行ってみた。少々キツイ道ではあるけれどフムフム、なるほどここに出るかというところで確かに距離は短いかも。

六甲ガーデンテラスに15:29着。
相変わらず雨は降りそうにないけれど、随分冷え込んできた。飲み物を調達して、少しお腹に甘いものを入れてからトイレへ。観光客の人が多く、行列(;∀;)。結局10分取ってしまった。
ガーデンテラス、人人人

そこから一軒茶屋(六甲最高峰)方面の山道&アスファルト道は前回の練習のおかげで確実にショートカットできるところをしていった。みんなアスファルト道を延々と歩いていたけど・・・振り返ってみるとラクラク7、80m差をつけれていたのでかなりの優越感。後ろの人は何回も出ている人なのに知らなかったし。やっぱり練習・作戦は必要ね。ニヒ。

一軒茶屋に16:23着。摩耶山から10kmちょっとで2時間23分(歩行時間2時間13分)。足はなんともないのでもっと飛ばしてもよかったかな。


東六甲分岐点〜いよいよ宝塚まで
一軒茶屋の先の鉢巻山トンネル?を越えたらもう直ぐそこにある、東六甲チェックポイントに16:23着。

ここが最後の宝塚を除く、最後のチェックポイントになる。もう随分薄暗くなったけれどヘッドライトのチェックはなかった。ここだけは受付票に何やら番号を書いたものをホッチキスで止めてくれた。

いよいよここからあと13km。あとたった13km。1kmほどアスファルト道を下ったらしばらくは山道。とにかく足を捻ったりしないように気をつけよう。
いよいよ最終のチェックポイント
あれ? あれ、この間は宝塚まで「12km」って書いていたのに。実は12kmじゃないのか?山の中に入ると余計に薄暗いのでゆっくりめで歩いていく。途中で早めにライトの用意も。

下りになるとドンドン抜かれるけれど、無理をせずマイペースで歩いていく。

ところが!

なんとなんと大谷乗越まであと2kmくらいの地点から渋滞。前半はわかるけれど、後半でもまさか渋滞があったとは。
ヘッドライトをつけてゾロゾロとみんな無言で歩くその様子は異様!(笑)何だかお葬式のようです。

で、抜け出した先は大平山(大谷乗越)。NTTの方が「あと8kmがんばれ!」と大きな幕を掲げてくれている。携帯電話の無料使用サービスもあるようだ。歩いている間は途中で列を抜けて休む人はいなかったけど、ここのアスファルト道ではかなりの人が足をモミモミしていた。

大平山(大谷乗越)です
「足痛くない?」そう声をかけて来たのは後半のスタートをしたときにいたおじさんだった。おじさんは6:00に須磨浦公園をスタートしたそうだけど、前半はほとんど渋滞はなかったそうだ。今日はあんまり誰とも話したくなかったから・・・摩耶山近くでもここでもおじさん、冷たくしてゴメン。

ラストの山道に入るまでアスファルト道を小走りで駆けて行く。もうここから先は誰も急ぐ風にはない。宝塚の夜景がはっきりと見える。もうそこに見えているのにまだ7kmもある。

山道に入ってからは再び渋滞。塩尾寺まで4kmだとわかっているのに、いつまでもこの暗い中を渋滞が続いていきそうなそんな気がしてきた。

わたしはいつかのブログで、ただひたすらに歩けたらいい、と書いたことがある。この六甲全山縦走のことを知ったのは、7月22日の暑い日だった。人のために歩くなんてそんな大きなことは言えないけれど、「一生懸命」なことを、生きていることは当たり前のことなんかじゃないことを感じたかった。生きているってすごいことだって思いたかったから。

生きていることと、死んだことを区別したかった。

歩いているとどんどん目標とするところを通過できて、ラストの宝塚の夜景が見えたとき、もうすぐ今まで練習してきたこととか、考えてきたことが実を結ぶんだと、自分が目指したことがもうすぐ形になって現れるんだと思うとうれしくて仕方がなかった。少し全体的に疲労を感じた身体が心地よかった。

前半ではいろいろ思ったけど、そんなのはもうどうでもよくって、とにかく56kmを歩こうと決めて、自分が決めたことを貫きとおせる瞬間がまもなくやってくることが待ちどおしくてしかたがなかった。
塩尾寺までくると、小雨が降り出した。今までよくもってくれたものだ。

アスファルト道を一気に下っていく。足に疲労はなく、小走りで人を抜いていく。

宝塚の光がどんどん近づいてくる。あと、たったの3km。56分の53まできているんだ。
もうすぐだ

時計を見るが、残念ながら12時間台でのゴールはムリみたい。でも、19:04までにゴールができれば13時間半以内になる。

「かおりちゃん!」

どうやら1時間くらい前からラスト2km地点でむ。が待ってくれていた模様。おぉ、ありがと!でもわたし急いでるの。

と言うわけで一緒に小走りになってゴールを目指す。


















やったどー
19:01  宝塚ゴール(・∀・)あっさり。






タテは嬉しくて、やったーって受付の人に言いましたわよ。

もらったタテをゴソゴソする轟。
わーい(・∀・)
カキカキ アンケートをする轟。
往復4kmの歩行で足がつり掛けながらも、お迎えにきてくれたむ。(感謝)。 ありがとね☆
やったよ☆
ってわけで。ありがとう。

▼轟の記録▼ 
出発5:34 ゴール19:01 
全行動時間13時間27分
歩行時間12時間16分
休憩1時間11分
もらったぜ!

これが男の勲章。 by 嶋 大輔





注)あ、轟=女子です。
ゲット!

大人になってこういうのもらう機会ってなかなかないじゃないですか。

それだけじゃないのはわかっているけど。いろんなうれしいことがあったのです。だからニタニタ。

倒れこむくらいの勢いでゴールしたかったけど。余力が残っていたこと(ペース配分)が、課題?(謎)


と言うわけで、無事完走。やったYO!あたい。
2006年11月23日、待ち焦がれていた今日と言う一日が無事、終わりました。



持ち物等の考察はこちらをクリックしてください。→轟の六甲全山縦走のあれこれ

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