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No.53 横尾山(よこおやま)/兵庫県神戸市 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006年7月22日(土) はれのちくもり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同行者:なし。 | ママチャリ:往復10kmちょっと?+電車 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●コース概要● JR須磨・・・徒歩にて須磨浦公園・・・鉢伏山上・・・旗振山(253m) ・・・鉄拐山(234m)・・・高倉山・・・高倉台団地・・・栂尾山(274m)・・・横尾山(312m) ・・・水野町水の森公園入り口・・・山陽:月見山駅 おおよそ9km・約4時間【休憩してばっかり(爆)】 |
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ひさしぶりに予定のない週末が晴れた。 それにしてもなかなか今年は夏が来ない。 さて、お出かけしようかと早めに起きたものの、ご飯を作ったりグダグダしているとあっという間にお昼(;・∀・)。あちゃーと思いながら支度をし、須磨浦公園の駐車場は時間制で割高(1時間200円だったような)なうえに、今日は上り口と降り口が違うので、ママチャリ+電車で出かけることにした。この間見つけた牧場にも寄りたいしね。 おーいたいた(☆∀☆)。
かわいいやつめ。人がいたらお話でもと思ったけれど、人影は全くなく、写真をパチパチ撮って退散。ええ、盗撮ですとも(爆)。 それにしてもアツキモチイイ。汗はダラダラ出るけれど、ちょっと下りをゴイゴイ漕いで進むのがたまらない。最寄り駅までというのも何だかもったいない気がして、とりあえず漕ぎたいところまで漕いで、適当なところで自転車を乗り捨て、JRに乗り込んだ。 先ほど、「夏がなかなか来ない」と書いたけれどどうやら世の中には既に夏が到来していたようである。 JR須磨駅に降り立ったとき、そこには「夏」が溢れかえっていることに気がついた。ドッヒャー! それにしても何だね。ワイドショーのあの光景まんまだね。黒い海に派手な水着がまぶしいよ。これだけ人がいるのに何で海に入っている人がちょぼっとしかいないのか。貸切状態の青い海の直ぐ側で育ったわたしにはその光景がとてもこっけいに映った。 でも、多分こっけいだったのは実はわたしだろうけどね。だってわたしだけ長袖だったもん(爆)。
駅を出てようやく勘違いに気がつく。JRだと須磨浦公園まで少し離れていることに。信号を渡ったところに山陽電車の駅があったけれど、よく見ると1駅だったので歩いてく事にした。それにしても初めて目撃。勾配20%(;・∀・)。 須磨浦公園までは近いのだが、公園内が広い(爆)。こんなに広かったんだね、ここって。水1本を買い足し、駐車場の横から伸びている遊歩道を進んでいった。「ちかみち」と書かれた横には既に階段が・・・しょっぱなから階段かぁ(凹)。
それにしても、暑いー(;∀;)。 大して歩いてもいないのにしたたり落ちる汗。 まぶしい光に視界はぼやけ、頭痛でズキズキ。 今日はオーバーペースくらいで歩いて、しんどいしんどいって思いながら歩いて、歩くこと以外何にも考えなくて済むくらいになりたかったのに。体がついていかない。 立ち止まっては、もう帰ろうか。帰ろうか。そんなことばかり考える。 大して歩いてもいないくせに、喉だけはいっちょ前に乾く。 ザックを降ろすと、1匹のクモを背負っていたことに気がつく。巣までつくっていやがる。どれだけ遅いかがわかる。 階段もういややー!と思いながらよくぞあの熊本の日本一長い石段を登ったものだと自分でも思う。まぁ、あのときはまだすきでも嫌いでもなかったと思うけど。今はね本当、階段嫌い(爆)。 やめよう、やめようと思いながら、イタイ頭で考えることを止められない。 何か答えを導き出すための思考じゃない。わかっていながらの堂々巡り。 死ぬって何だろう。生きるって何だろう。 先日亡くなった後輩のことを想う。 ちょっと一休みしたいのに、頭がそれを許さない。破裂しそうだった。 立ち止まっては直子のメールを何度も読み返す。
登ると決めたんだからと、とにかく横尾山まで行けなくても次のピークまで行ってみようと、ヨロヨロと階段を歩き始めた。
大した距離でもないのに、えらく時間だけが経過した。開けた視界。広がる神戸の景色はツクリモノなんだろうけど、それでも綺麗だと思った。また少し階段を登ると、鉢伏山へ続く階段と、旗振山へ続く道に分かれていた。近いのは鉢伏山だけど、迷わず旗振山を選択(;・∀・)。階段から開放された。わーい。本当に、ほっとする(笑)。
旗振山からはさらに開けた景色が望めた。がじゅーさんのチャリ旅レポートにあったけれど、大阪の妙見山には県境が存在する。しかし、ここの旗振山にはさらなるものが!
それから。
どっちもはじめて見たので何気に興奮した轟でした。 さぁ、そうなればゴイゴイ歩いていきます。ただの階段イヤイヤ病だったのかも(爆)。木陰になって涼しくなった遊歩道を歩きながらぼんやり。 「よく生きたよね」 「長生きしたもんね」 よく歳を取った方が亡くなったらそんなことを言うけれど、「長生き」というのは唯一許された、残されたものが堂々と口にできる自分たち自身への慰めの、納得するための言葉なのかもしれない。 でも、実際「よく生きた」かどうかなんてわからない。本人にしか。きっと。 わかっていながら、確かに使わせてもらっていると思う。言い聞かせるために。 「長生き」という言葉が使えないとき、そのとき人はどんな言葉で悲しみを和らげようとするのだろう。でも、それがわかる人はきっといないのだとも思ったりする。「死」に慣れっこな人なんていないと思うから。 そんなことを思い始めてからはズキズキしながらもペースは徐々に上がり、すれ違う人を観察する余裕も出てきた。それにしてもここですれ違うおじさんたちの歩き方の速いこと(驚)。山々のピークでも別に写真を撮る風でもなく、挨拶しても無視する人も多く、何かに追われたように歩く人たち。今までの関西百名山とは明らかに何かが違う。すごく慌しい感じ。
その理由が、高尾台の団地前の公園?に出てきたときにようやくわかった。「六甲全山縦走」「毎日登山会」・・・毎年11月には須磨浦公園から宝塚までの50数キロのこの六甲全山縦走(まさにこのルート)のウォーキング大会があるようだった。それにしても50キロ以上!
すげー(☆∀☆)。 これを歩ききるために日ごろから訓練しているのか。で、わたしは1日何キロ歩いたことがあるだろうかと考えてみたのだけど、おそらく国道を28km歩いたのが最高じゃないかと思う。それの倍!しかもアップダウンのある・・・ それでも、大会があるということは歩ききる人がいるということだ。 人に歩けて自分にできないことはないはずだ。 俄然やる気が出てきた(謎)。
一気に住宅地まで降り、栂尾(とがお)山まで憎き400段近くの階段がまた行く手を阻む(;∀;)。うむ。11月の大会に出るとなれば階段攻略がカギになりそうだ。何とかせねばと考える振りをしながら傍に咲いている花を撮ったりなんかしたりしつつ、やっぱり階段はサボってばっかり(爆)。
それでもやっぱり高いところまでぐんぐん登ると景色がいい。それにしても、今まであんまり目にしなかったような不思議な光景。マンションと山。
栂尾山に到達。
そこからはあっさりと横尾山到達。 この横尾山に来たかったはずなんだけど、ここからは景色は何にも見えず、本当、他のピーク同様ただの通過点みたいな感じ(笑)。
でも、楽しみにしていたのは実はここから先なのです。 現れた鎖場、須磨アルプス。馬の背。
思わず声を上げました。 まさか、こんな場所が、この山の中に秘められていたなんて国道から見るだけじゃわからなかった。ミドリも深い。山って標高じゃないんだと改めて思う。絶対ここを歩ききりたい! そこから伸びる高取山方面まで歩こうかと思ったのだけど、いかんせん最初にサボりすぎて時間が(;・∀・)。天気も下り坂のようだし、水野町→と書いた方へと下っていくことにした。で、水野町がどこだかはわかってないんだけど(爆)。
どこ歩いても濡れるやん!ってな斜里岳風な感じで川沿いを下っていく。本当に合ってるん?と少々不安になりながらも、ところどころで現れる看板にほっとしながら進んでいた。 しばらく歩くと、突然開けた場所。そこで2つの川が合流し、おじさんとわたしは出くわした。
しばらくこの辺の地理や、山の話をしつつ。先を急いでいたわたしだったけれど、おじさんのしゃべり方がとても好きで、いろんな話を。偶然にも奥様とわたしの出身地が同じということが判明。不思議なものですね。おじさんはよく鳥や蝶の写真を撮りに来ているそうで、縦走のことにも詳しかった。 「1回だとなかなか大変だから摩耶山まで2回に分けて歩いたらええよ」 親切に何度も月見山駅までの行き方を教えてくれた。 あいさつ以外誰とも話さなかったのに。最後に今日、おじさんと話ができて本当にうれしかった。 まずは六甲全山縦走の地図を手に入れて、まずは摩耶山まで(30kmくらい)歩いてみよう、うむ。 画像の説明文が緑色のものは、クリックすると大きくなります。 |
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