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No.87 白山(はくさん)/石川県 
2007年10月7日(日) はれ
同行者:む。 ティーダ走行距離:720km

●1泊2日:2日目コース概要●

南竜ガ馬場キャンプ場・・・トンビ岩コース・・・室堂(標高約2450m)
御前峰(頂上、2702m)・・・室堂・・お池めぐりコース・・・
トンビ岩コース・・・南竜ガ馬場キャンプ場
・・・南竜道分岐・・・別当出合登山口・・・(バスにて)・・・市ノ瀬駐車場

おおよそ13km・合計行動時間約10時間
【含:食事休憩・写真撮影・ご来光待ち等】

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2時半過ぎ。

ほとんど眠れないでウツラウツラする中起床。

同じサイト内には他に2張:
周りのみんなが寝静まっているのに夜遅くまでしゃべり続けていた男性2人組。
わたしたちと同じくらいに起きて遠慮ない様子で準備を始めた中年夫婦(声からして?)。

みんなが寝ているからと、声を潜めたりしないんだね。

遠慮ない素の声でしゃべっていて本当にびっくり。どうせでさえ、こういう環境だと声が響くのに。まだ山でのテント泊の経験が少ないから何ともいえないけれど(山でテント泊2日目のわたしたちより周りの人の方がきっと経験者のはずだ)、こういうのって普通なのかな。

気にしすぎるのかなー。気にしなくていいことなのかなー。

寝ぼけた頭に?が幾つもできるなか、朝ごはんをちゃっちゃと食べ、昨日のうちに準備していた荷物を持って逃げるように満天の星空の下3時半にキャンプ場を出発した。フライシートはパリパリ、外に出していたタオルはカチンコチン。一体どれだけ寒かったというのだ。

ご来光を目指してこんなに星がいっぱいの下を歩くのなんてはじめての経験だ。ワクワク(・∀・)。

今日選んだコースは室堂まで1.7kmのトンビ岩コース。距離が短いので急ではあろうけれど、暗闇のドサクサに紛れて、登ってしまおうという魂胆である。

それにしてもとにかく寒い。一体夜中は何度だったんだろう。何度も立ち止まり、肩で息をしながら少しづつ前へ。あー眠たい(笑)。

トンビなのか?!そうなのか?! しばらくすると、何やらなびいたような大きな岩が。もしかしてこれがトンビ岩?!

しかし、トンビと言われても、トンビを即座に連想できない自分が悲しい。

で、これってトンビなわけ?!
トンビ岩?!
トンビ岩らしきポイントを過ぎるとあとはなだらかな道が続く。

足元が徐々に見えやすくなってくる。ぞろぞろと山頂に向って歩いているヘッドライトの列が確認できる。

空に色が付いてきた。これは急がねば!
もうすぐだー
間に合うかな?

室堂に到着したころには、山小屋泊の人がわんさと出てきていた。まだ?もう?出そうでなかなか出てこない太陽。もうちょっと上を目指すかと、山頂へと歩き始めた。

さ、寒い!(死)

容赦ない風。太陽が出ていないと風がこれほどまでに冷たいとは。雨具を着込むけれど、全然足りない。スノーボード用の服が必要なくらいだ。太陽の出現は思うより遅く、そして風も強いので、ちょうどよさそうな中腹辺りの岩陰に隠れてご来光を待つことにした。

うっとり
徐々にピンク色に染まっていく雲海

待ってたよー まだか、まだかとクビを長くして待つこと・・・何分経っただろう(笑)。

6時前、ついにご来光キター!!

これが、さんざん待たせておいて生まれだしたら何という安産。速い速い。
ピカピカだ
いいよ、いいよー
振り返ったらこんなに綺麗に室堂の山小屋が見え
元気いっぱい!うまれたての太陽(・∀・)
太陽の明るさと照らしてくれるあたたかさに安堵するのでした

あまりご来光にありがたみを感じる人間ではなかったはずなのに、あまりの寒さの中で見たものだったからか、それはそれはもう感動した轟でした。太陽様、ははーっ!!

それから頂上でご来光を見終えた人と入れ違いになりながら、頂上を目指していく。


が、風が冷たすぎ!そりゃみんなダッシュで降りていくよね。


あまりの寒さにブルブル震えながらもまた違った景色に言葉を失い、キントーンのような雲海を見つめながらあの雲に乗れたらどんな山にでも直ぐ行けちゃうのにと考えてしまうのわたし。
本当に乗れそうだったんだよー。

好きやわーこんな景色
もくもく
火口湖も見えちゃう 一応到達!
剣ガ峰と紺屋ガ池 白山・御前峰(2702m)到達!

頂上に立てたことよりも、こういう景色を望めたことが嬉しかった(だから今回は山頂の写真は小さめで(笑))。お池めぐりをしたかったので剣ガ峰方面に行ってもよかったのだけど、とにかく暖かいところに行きたかったので一旦下ることに。ビジターセンター内の暖かさがどれだけありがたかったことか(笑)。

残念ながら一般者用の食事の提供は11時からしかやっていない模様。あぁ、何か温かい食べ物が欲しかったのになぁ。山小屋泊の人の朝食を指をくわえながら見ていました(笑)。

売店でバッジをゲット。登山証明書は簡易郵便局が開いている夏の間にしか入手できないそうなので「登山記念」と書かれた木製のはがきを購入した。いつかクロユリがたくさん咲くこの夏の山に訪れたいと思っているからそのときにきっと入手しよう。

持っていた食料でお腹を満たし、少し体が温まってからお池めぐりコースへと歩き始めた。早朝よりはマシだけど、それでもやっぱり寒いや。

かわいい、ピンク色 雪渓?!凍結?!
シラタマノキ あちらこちらに 千蛇ガ池が・・・
歩くとね、シャリシャリ音がしたよ この1コマもすき
はじめて見た霜柱
(犬猫さん、どうもです!)
百姓池と大汝峰
赤いのかと思った 夏は虫が多いかな?
何故これが血の池?(笑) ハイマツに囲まれた道を

9時ごろ室堂に戻り、そのまま下山開始。
明るいときに確かめようと下山道もトンビ岩コースを選択。でも今冷静に考えてみると、

何故そんなにもトンビに拘ったのだ、わたし!

あぁ、エコーラインで帰ればよかったと激しく後悔。で、例のトンビは・・・

納得いかないけど(笑)
やっぱりこやつで正解だったようです

なーんだ(笑)。

下っているうちに徐々に暖かくなってきた。

あぁ、太陽が照らしてくれると本当にこんなに平穏な気持ちでいられるんだね(・∀・)。
だんだん背中があったかくなってきた
ここでちょっと寝たいなー

閑散としたキャンプ場に戻ると暖かいテントの中でむ。がダウン。わたしもちょっと眠いけど・・・撤収せねば帰りが遅くなってしまう。と珍しく鞭打ち、できるところまでパッキング。最後に2人でテントを片付け、11時20分に下山開始。

今日も本当にいい天気だった。きっとまた来るからね。

わりと見かけたよ どんどこどんどこ〜
ヤマハハコ さぁ、帰りましょう

12時には、え?10月?!というくらい気温が上昇。下りでも十分暑さを感じたほどだ。今日もまだ多くの登山客が頂上を目指している。ファイトだファイトだ。

戻ったよー 非常に下りやすい道で、キャンプ場から2時間弱で別当出合に到着。

ただいまー!!

ちょうど13時半のバスが来ていたので乗り込み車へと戻った。
勝山市内で越前蕎麦を遅い昼食に。

越前そばは初めて食べたけれど、ちょっと平たい感じなのが特徴?歯ごたえもよく、しかも品数の多い定食だったのに850円。お腹も、心も満足満足。
お店の名前はきねや、だったかな?

意外と元気だったので、そのままR157→R8号線と滋賀まで200kmほど一般道を走る。高速もいいけれど、時間があるときには下道をまったりと走るのもいいものだ。凄く懐かしい道の駅の横を走りつつ、若狭湾がの美しさに感嘆しつつ。

渋滞はほとんどなかったもののいつも困惑する京都市内を走りたくないなーと思ってむ。に携帯で検索してもらったところ、大津(滋賀)から三木小野(兵庫)まで何と99.1km!

大都市区間を絡ませた100km未満の走行は時間帯によって高速料金が半額(ETC)になるのである。こりゃすごいと大喜びで高速に乗り、いつものラーメンやさんで食べてから日付が変わる前に帰宅。
こういうのが歩いても痩せない原因なんだよねー(笑)。

考えてみればたった2日なのに、ひさしぶりに感じる時間の長い2日だったなぁ。正直、紅葉はイマイチだったけれど、む。とわたしにとってたくさんの初めての経験ができた思い出の山になることは間違いない。また、必ず夏の花いっぱいの時期に訪れることができますように。

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