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No.87 白山(はくさん)/石川県 
2007年10月6日(土) はれ
同行者:む。 ティーダ走行距離:720km

●1泊2日:1日目コース概要●

市ノ瀬無料駐車場・・・(バスで移動)・・・別当出合登山口(標高約1,250m)
甚之助避難小屋・・・南竜道分岐・・南竜ガ馬場キャンプ場

テント設営後:展望歩道でアルプス展望台まで往復

おおよそ8.7km・合計行動時間約7時間【含:食事休憩・写真撮影等】

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ひそかに一人テントデビューを狙っていた秋の白山だったのだが、「俺も行く!」とむ。の予想外の返事。

「え。そうなん?(;・∀・)」

じゃぁ、ということで深夜2時に仕事から戻ってきたむ。をティーダ号に乗せて、出発進行。3時間ほど仮眠は取ったので、登山口手前の駐車場に着くまではなんとか持つだろう。神戸から一気に高速で福井北ICを目指す。ETCの深夜割引の3割引が適用されたので高速代は4500円ほど。ETC様様である。

そこからは国道→県道と50kmほど走り、8時前に市ノ瀬無料駐車場に到着。駐車スペースがないかも?と心配していたけれど、7割方埋まっているほどで、十分スペースはあった。シーズン中はここに車を置いて有料のシャトルバスに乗り換えなくてはならない。

落ち葉でふさふさ 残念ー
市ノ瀬無料駐車場 バスは30分毎、大人片道400円
さて、行きましょう! バスがちょうど行ってしまったところなので、次の8:30のバスに乗車。駅からやってきたバスらしく、ここからの登山客を乗せると満員御礼。15分くらい山道を走り、別当出合登山口に到着。

9時前に今日の目的地、南竜ガ馬場(みなみりゅうがばんば)キャンプ場に向けて歩き始めた。
別当出合登山口
ここからは観光新道と、砂防新道の2つのコースが伸びているのだけれど、圧倒的に砂防新道のほうが登りでは人気があるようだ。

わたしたちも砂防新道コースへ。まずは吊橋を渡る。結構揺れて楽しい(笑)。
こういうの好き。
ユーラユーラ

それにしても、しばらくの間、登山道から見える砂防工事の様子が何とも痛々しい。必要なことであるとはわかっているけれども、ダンプカーがブンブン走っていたりするのが丸見えだと、少々気分は萎える。砂防新道という名のことだけはある。うむ。

・・・かな うーむ
オオアキギリ
(kazuさんどうもです!)
退屈だ
休憩しておくかー 見えすぎ(笑)
中飯場(なかはんば)にはトイレ、水場あり
<別当出合から1.5km地点>
工事の様子

40分ほど歩いたので一口飲み物休憩をしておく。

登山道は基本的に非常に歩きやすい。上に行くほど、土嚢、木道、石段で整備されているのだ。そう言えば、利尻山もあの9合目過ぎの滑りやすいところに土嚢が積まれて歩きやすくなったとか。あれはあれで楽しかったのになぁ(笑)。どんな風に変わったのか見に行きたいものだ。

この時期は気を取られるほどに花が咲いているわけでもなければ、展望が開けているわけでもなく、中盤までは非常に退屈極まりのない道だった。それに紅葉を期待してきたのに、何だかほぼ夏色のまんま・・・

花の団体様 おいしそうに見えます(笑)
キク科の仲間かなぁ オオカメノキの実
なんじゃこら 木につける赤い実以外は、残り物の花と言う感じで、生き生きさは感じられないけれど、黄色のアキノキリンソウなど、登山道に少しばかり彩りを与えてくれていた。

それにしても、びっくりするくらい大きなアザミ(左画像)を発見。重たすぎて頭が垂れているのかな。

わたしのコブシ大ほどもある大きさだ。大きさと言い、長さと言い、これで肩をポンポンと叩けば肩こりがよくなりそうである。
フジアザミ でか!!(笑)

もう少しで甚之助避難小屋というところで、いい木製のベンチがあったのでおやつタイム。

どうも今日はむ。の調子が上がらないようだ。わたしは涼しいおかげでいつもより足取りは軽め。本当、これくらいの気温が一番歩きやすい。アミノ酸を摂取し、歩き始めたところで甚之助避難小屋(標高1970m、別当出合から3.5km)に到着。

こんなに近かったとは。

甚之助小屋前にて 小屋前にはトイレと水場がある。

ここまで来ると人も多く登山者で溢れていた。トイレ前しかスペースがなかったのでスッキリしたらそそくさと出発。
ここから南竜道分岐まではコースタイムで僅か20分(1km弱)。最後の登りをエッチラエッチラ登っていく。

あとちょっと〜あとちょっと〜

この辺りから、青空も少しづつ近くなり、テンションも上がってくる。
気持ちいい〜
ここまできたらこっちのもんだ。 11:30前に南竜道分岐点到着。

ここから南竜ガ馬場キャンプ場まではほとんど標高差のない道をゆっくりと1kmだ。
あとちょっとだよー おぉ(・∀・)
あとは、のーんびりと 南竜山荘が見えた!

おぉぉー!!

ステキ!
わたし好みの景色なんですけど!

何がどう、とか言えないのだけれど、とにかくこういう風景、好きなのです。テンションは一気に急上昇(・∀・)。9月末でここの山荘は閉まってしまうので、本来受付するべきこの山荘をそのまま通り過ぎ、さらに少し歩いたところにあるキャンプ場へ移動。

10月からは無料なのでそれは嬉しいことだけれど、せっかくある屋根付きの炊事場の水も出ないのである。残念!

それでも、12時過ぎに到着しただけあって、まだ5張ほどあるだけである。テントの設営場所は選び放題。整地されていて非常に綺麗。ポットントイレが溢れそうなくらい迫ってきているのを除けば(笑)、素晴しいキャンプ場である。

これで無料とはありがたい 完成!
南竜ガ馬場キャンプ場 我が家設営完了

作ってきていたちょっとしたお弁当やおやつを食べて、お昼寝でもしようかと言っていたのだけれど、散歩がてら(水汲み目的も兼ねて)室堂まで行ってみようか、ということになった。

室堂まではいくつかコースがあるのだけれど、キャンプ場からも見えていた展望歩道(室堂まで3.1km)の木道を選択。


ポクポク
最高ー!

もうね、紅葉とかどうでもいいって言うくらい。この、ポクポクという木道が本当に好きなのです、わたし。そしてこの青空。あぁ、何て幸せなのかしら。

と言っても、数百メートルで終わるわけですが(笑)。

そこから普通に登山道へと変貌し、1.4km歩いたところでアルプス展望台に到着。

崩れています わたしたちのテントはどれかなー
名の通り三方崩山が直ぐそこに 帰り道、テント場を見下ろす

天気はいいのだけど残念ながら南アルプスがかすかに見えるくらい。おや、振り向くと山頂方面に大きなグレーの雲が・・・

室堂まで行ったらきっと山頂まで行きたくなるだろうし、明日も時間があることだし、朝から行った方がきっといい景色が望めるよね、ということで今日はここまでにしてキャンプ場へ引き返すことにした。

川が近くてよかったー カラフルです
水調達 一気に増えました

戻って近くの川に水を汲みに行き、1時間半ほど深く眠って起きてみると、色とりどりのテントでキャンプ場はにぎやかになっていた。20張以上はあったようだ。

川の水は飲んでみたところ大丈夫そうだったけれど、スポーツドリンク用の水は念のため煮沸。夕食はパスタを作ってしっかり食べ、18時半には就寝態勢へ。

それにしても一気に寒くなってきた。ありったけの服を着込み、各種電池がなくならないようにポケットに入れてあたためる。

眠りに付くけれど・・・ここは標高約2100mの10月だ。夜中は一体どれくらいの寒さになるのだろう。プルプル。

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