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何かの拍子に目にしてしまった、九州のミヤマキリシマという花。 九州の山に初夏咲き誇るツツジ科のかわいらしい花である。火山活動が停止すれば、ミヤマキリシマは絶滅してしまうとも言われている。そんな活火山とも関係の深い花。 そんなミヤマキリシマは、1つや2つじゃない。九州の山には大群落が存在する。一体どんな風に山がピンク色に染まるのだろう。この目で確かめてみたい。 画像を見せてもらったけれど、虫の被害の多いハズレ年なんて目も当てられない。今年の九重はまずまずとのこと。 「どうやら今年は咲くのが遅いそうですよ」 そう言ってくれたのは、日本一周みんな集まれ!の管理人の熊本在住のkazuさん。 「こんなバスがありましたよ」と教えてもらったのは関西と熊本を結ぶ夜行バス。鹿児島や福岡と結ぶバスがあってもまさか熊本ー関西間を走るバスがあるとは知らなかった。 仕事の予定・ミヤマキリシマの開花具合・天気とを相談しながら、タイミングが合えばということで進めていたのだけれど、うまいこと合致。こういうのって大切にしたいと思う。 さぁ、行ってしまえ(笑)。 天気予報はイマイチ。だけど、ここ数ヶ月は山に行くぞと思った日は予報が悪くとも当日必ず天気が回復する(1〜2月はずっと雨だったのにね)。とはいえ、雨具もしっかり用意をして仕事の後、三ノ宮へ向かいバスに乗り込んだ。 今日は天気予報どおり雨だ。
金曜日:9:30熊本着。雨。 あの人がそうかな・・・ 間違えていたら恥ずかしいので、遠めからメールを送ってみると動きからやはりkazuさんらしい。「おひさしぶりです(笑)」 あいさつもそこそこに、そそくさと車に乗り込ませて頂く。 考えてみれば日本一周中に2度お会いしてから2年以上が経つというのに、そんなに会っていないという気がしないのは何故だろう。 あわてて準備をして家を飛び出したので、化粧品一式を忘れたのだけれど、すっぴんでもわかってもらえて本当によかった(笑)。 雨が降っていなかったら阿蘇にでも、ということだったのだけれど、あいにくの雨なのでわたしの希望で今年築城400年を迎える熊本城へ。姫路城を見るまでお城なんてとんと興味がなかったからね。 前のときは温泉を探すのにこの辺をグルグル周っただけだったし・・・しかも見つけられていなかったりして。
いきなりだんごを食べつつ、kazuさんの説明を受けながら熊本城見学。それにしても反り返った石垣が見事だ。「武者返し」と呼ばれ、簡単に登って来れないようにとのことだけど、よくぞこのように美しく石を積んだものだと感心する。 あと、何気にズーミンにハマリ・・・まさか熊本城内に名があるとは。 それから、あちこち。
初めての場所だったり、懐かしい場所だったりに連れて行ってもらいながらドライブをしつつ、阿蘇方面へ。熊本のおいしい地鶏が食べれる食事処があるらしい。ワクワク。
これがね、「うめー!!!」なわけですよ。・・・ありきたりな表現ですまん。 地鶏って初めて食べたんだけど、筋肉プリプリで「鶏がトリじゃない」わけですよ。大前春子風に言うなら 「なんだこの歯ごたえ!」 なわけですよ。 わたしの胃袋に収まるために、よくぞここまで育ってくれたと感心しました。利尻で採れたてのウニを食べたときくらいの衝撃でしたね。本当に。あのときは「ウニがウニじゃなかった」もんなぁ。いや、本当に鶏のみならずどれもこれもおいしくて 「もう明日山に登れないくらい大雨でも満足かも」 と内心思っていました(笑)。それくらい衝撃的な食べ物でした。ほっぺた落ちるよー その後は、
その他馬刺しになる馬を見学しつつ、馬刺販売店に行ってみたり(若干複雑気分)、kazuさんママ(めっちゃニコニコしててかわいかったー!)が働いていらっしゃるところにお邪魔してご挨拶をしつつ、kazuさん宅におじゃまし、あれだけ食べておいてもう夕食(爆)。
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No.95 九重山(くじゅうさん)/大分県 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2007年6月17日(土) くもり(濃霧)→? | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同行者:kazuさん | 移動:kazuさんカーにて | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●コース概要● 牧ノ戸峠登山口無料駐車場(標高約1,330m)・・・沓掛山(1,503m)・・・ 扇ヶ鼻(ミヤマキリシマ)・・・久住山(1,786m)・・・ 中岳(九州本土最高峰1,791m)・・・ 久住別れ避難小屋・・・沓掛山・・・牧ノ戸峠登山口駐車場 おおよそ11km・合計行動時間約8時間【含:昼食休憩・写真撮影等】 |
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4:00起床。 ・・・山に行かない日でも早起きできるようになりたいものである。 準備をしていると、kazuさんも降りてこられた。どうやら随分前から起きていたらしい(笑)。急いで準備をし、朝と昼と2食分をほか弁で調達し、登山口へ向けて出発。まだあたりは暗い。 少しづつ、朝がやってくる様子がよくわかる。 先に食事を頂き、ミルクロードに入ってから運転交代。停まってご飯を食べる時間がもったいないからだ。
予定通り、6時半頃に大分県の牧ノ戸峠登山口に到着。あのときはここの駐車場で、登るかどうか迷ったんだよね(笑)。 先週kazuさんが来たときには既に駐車場は満車だったそうなのだけど、今日はすっからかん。天気予報がイマイチのため、みんなの出足が鈍ったのか、それとももうミヤマキリシマのピークが過ぎているからなのか? トイレ、自販機、売店等完備され、オマケに無料というこの登山口駐車場は非常に使い勝手がよい。今日のコースはだいたいこんな感じだ。
滑らないように気をつけながら下ってしまうと、後は気持ちのよい広々とした道を歩いていく。ところどころにロープが張られており、自然を守るための配慮がされている。
えっちらえっちら登っていると、先に歩いていたkazuさんが 「見えた、見えたよー!」 と声を。何だ何だ?!何事だ?! あわてて駆けのぼると、そこには、一面のミヤマキリシマがわたしたちを出迎えてくれました。
もうね、鼻ぢブーもんですよ、これ。 空が青ければ、とか、この景色を目にした瞬間そんな欲張りな考え、これっぽっちもありませんでした。 こうして迎えてくれたこの満開のミヤマキリシマという花にひたすら感謝しました。よく、例年より遅いこの時期まで、雨にも負けず咲き誇ってくれていたものだと。 ロープがないから、この、歩道の中歩いてもいいんだよね、いいんだよね。わーい! 念願の生クビもできたし。わーい!
それからは再び久住山を目指して歩き始めるのだけれど、濃霧。しかも大分寒くなってきたのでザックカバーとカッパの上着を装着。
ラスト、キュっと登りつめ・・・
この辺り全体を指すときは「九重」ですが、単独のこの山を指すときは「久住」なのです。読み方はどちらも「くじゅう」なんですけどね(笑)。 ・・・駐車場からするとそんなに車はなかったのに、登山道には思いのほかいた登山客。山頂も例外ではありませんでした。 kazuさん持参のレジャーシートのおかげでゆっくり座って休憩をとることができ、リフレッシュをしたところで、中岳を目指す。中岳は九州本土での最高峰なのだ(九州全体の最高峰は屋久島の宮ノ浦岳)。これをはずすわけにはいくまい。 周りの山や景色が見えないせいも手伝って、案内板の不親切さを感じながら、地図とコンパスをにらめっこ。この道を下っていけるはずなんだけど・・・ 「まぁ、行ってみましょうか、違っていれば戻ればいいことだし」 という感じで(笑)、どんどこ下って行くことに。 登山口のところに、「夕方から登りはじめ、遭難する方が増えています」と書いてあったけれど、なるほど。 ここの道は基本的にとても広く、一本道どころか分かれ道も多く、もうちょっとわかりやすい案内にすればいいのにと思うところが多々あり、視界が悪くなれば遭難する要素は多い。百名山の中でも、標高差・距離ともにハイキング気分で気軽に楽しめる山なのかもしれないけれど、山をなめてはいけないと改めて思った。
「やったー着いたよ!」 ようやく辿り着いた中岳の山頂には、あらびっくり。人っこ一人いないじゃないの! と言うことは九州本土の中で、わたしたちが今現在一番高いところにいるというわけだ。 わーい。・・・と、ちょっと喜んでみる。
静かな山頂でゆっくり休憩をとってから、下山開始。 登ったときと何か感じが違うなーと思っていたらやはり違うところから下っていたようだ。方向感覚を失ったため、少し余分に歩きながらも他の方に教えて頂きながら正しいルートと確信して帰路に着くことができた。 行きは霧で全く見えなかった久住別れの避難小屋周辺には学生を含む、大量の登山客が。 それにしても他の方が入る前に教えてくれたのだけど、あんなに酷いトイレをわたしは見たことがありませんでした・・・ タイやカンボジアではトイレットペーパーがなく、用をたすところの横に、水溜めと桶があるところがありました。それは、それを使って自分の手と水で洗うため、そこの水で用を足した後の便器の中を流すため。 それを不潔だとか、汚いという人もいたけれど、やってみればちょっとその国に歩み寄れた気がして嬉しかったのを覚えています。 「バイオトイレ」 立派な名前がついたトイレですが、洋式の便器の腰を降ろす部分には◎ン◎がベットリとつき、拭いた後のペーパーがわたしの背丈ほど、トイレの左右に積み重ねられていたのです。 そんな光景を見たことがあるでしょうか。 あれほど感動したミヤマキリシマ。そして、わたしが目撃した中でもっとも酷いトイレ。 まさかそんなトイレをここで目撃することになろうとは。 林間学校(宿泊施設)で働いていたこともあり、トイレの酷い状態はかなり見てきた方(当然処理・掃除もしました)だと思うのですが、それでも目が点! とても複雑な気分になってしまいました。アレは女子トイレだけだったのでしょうか・・・ 水は流れたのですが・・・バイオトイレでもティッシュだと分解されないので流さず積み重ねていったのでしょうか。トイレットペーパはみなさん、持って行かないんですかね。流さないなら持って帰るという考えもナシ?しかし、あれは一体何日分なんだろう・・・んんー考え出すとキリがありあません。
それにしてもこの避難小屋、タンカが常備されているようです。 使ったら、元の位置に戻して置いてください と書いていましたが(笑)。ここまで戻しに来るのって結構大変。 誰も居ない避難小屋でお弁当を食べてお腹を満たす。お昼を大分過ぎていたけれど外では学生がわんさか食事をしていました。 再び歩き始めると、だんだんと視界がよくなってくるではありませんか。空も明るくなってきたし。
一瞬ガスの切れ間から斜面に咲くミヤマキリシマがあちこちに! 「kazuさん、早く早く、こっちも見えてますよー!」
ミヤマキリシマ、こんなにも咲いてたんかい! どころか。
行きは曇っていたので全く気がつかなかったリンドウ。曇っていると恥ずかしがって姿を見せてくれないんですね(笑)。 リンドウと言えば秋の代表花ですが、春にも「ハルリンドウ・フデリンドウ・コケリンドウ」の3種類のリンドウが咲くと図鑑で読んでいたのですが、まさかここで遭遇できるとは。こんなに小さな花なんですね。秋のとは大違いだ。
今日は1日曇りの予報だったんですけどね。 だてに自称・晴れ女じゃございません(えっへん)。 北海道のラベンダー園には香港からわんさか人が来ていましたが、ここ九重には韓国人多数。トレッキングシューズにザックを背負いなかなか本格的。 山の旗を持って団体様が記念撮影をしていたので、もしかして日本の百名山を巡ろうツアーみたいなのがあるのかも?九重もなかなかインターナショナルです。 売店ではしっかり百名山の記念バッジを購入。 前回は見ただけで満足した、赤い屋根のレストハウスに潜入。こんな内部なら前回も入っておくべきだったと非常に後悔(謎)。
温泉でさっぱりしたあと、熊本市内へ。 バス出発までまだ時間があったので登山店へ行ってみた。ご主人から「おむすび山」の情報を収集しつつ、あれやこれやと物色。あぁ、ほしいものがいっぱいだわ・・・ 少し早いけれど、バス乗り場付近に降ろしてもらい、kazuさんに「また」と。見送られるのは苦手なので(笑)。また、紅葉の時期にも、一緒に九州の山を歩きましょう。本当に今回はいろいろとお世話になりました(ぺこり)。 神戸でお待ちしていますよー! |
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