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No.93 剣山 (つるぎさん)/徳島県 
2006年10月5日(水) くもりのち雨
同行者:なし。 ジムニー走行距離:236.1km
神戸〜剣山・見ノ越無料駐車場

ダメかと思われた夢の5連休を何とかもぎ取ったわたし。よっしゃ(・∀・)。

9日(月)に家族的会合があるため、実家(愛媛県)に戻らなければならないのである。ならば、今まで何度と何度となくチャンスを逃してきた徳島県にある日本百名山の剣山とか、美容院の先生が大好きな三嶺(みうね、1,893m、花の百名山、日本二百名山)に登ってみたい・・・と、いろいろ調べているうちに、避難小屋が充実している、縦走も出来ちゃうコースがいくつもあることが判明し、轟お初の一人DE縦走!(三嶺方面→剣山方面)をすることにしたのである。このためにシュラフカバーもゲット。

仕事を終え、準備をしてから夜の9時半、てんこもりの荷物を乗せたジムニーは神戸を出発した。

夜中に、徳島県にある剣山の見ノ越駐車場に着いておきたい。天気予報通り、外は雨。明日は曇りのち晴れということだけど、本当に雨は上がるのだろうか。

R2のバイパスを快適に走り、12時前には岡山県・玉野の宇野国道フェリー乗り場に到着。船内で約1時間仮眠をすれば四国上陸。R193にてガソリンを補給したのだが・・・

わーい♪ おつりが合ってないんですけど。

古い機械のため、1円、5円でのおつりがでない模様。9円お得でした(笑)。

信号も、交通量もほとんどない、深夜の道はとても快適である。R492→R438へと進む。

って、狭いよ、あんた!
あんたって誰?って感じですが。

わかっていましたさ。四国の400番台。国道とは思えぬ国道。何でこんな道なん。鹿にも遭遇。目的地に近づくにつれ霧はどんどん濃くなっていく。あ、暗くてわかりにくいとは思いますが、これが道の全てです。国道にしては幅、狭すぎ。
わーん(;∀;)

何気に、高松港から100km弱あった模様。遠いYO!剣山のコースタイム的に、間違いなく!!山に登るよりも、ここにたどり着くまでが大変だわ。駐車場に着いたとき、ガッツポーズしちゃいましたわよ。

立体駐車場の1階に止め、カーテンをしてそそくさと眠りに着く。屋根のないところに県外ナンバーが2台のみ。もう、4時になろうとしている。ぐったり。

依然、雨は止みそうにない。けれど、容易に眠りにおちることができそうだ。


2006年10月6日(金) 雨のちはれ
●コース概要●

見ノ越無料駐車場(標高約1,400m)・・・
剣山(1,955m)・・・見ノ越無料駐車場

おおよそ7.5km・約2時間10分
同行者:なし。 ジムニー走行距離:253.8km
徳島県剣山・見ノ越無料駐車場〜
愛媛県西条市 道の駅リフレッシュパーク小松

ユサユサユサ

・・・な、何?(;・∀・)

気のせいかと思ったけれど、間違いなく揺れている。時計は8時前。サンシェードを忘れたのでレジャーシートでフロントガラスを覆っていたのだけど・・・コッソリ覗くとだ。

ジム、おっさんたちに囲まれている模様!

で、右目で様子を伺っているとおっさんらがユサユサ揺らしてんじゃん。しかも足&手で!!(怒)

意味わかんないんですけど。

もしかして、ここの駐車場お金が必要だとか?いやいや、そんなはずはない。

死んでいるかと思って?いやいや、それならまずはコンコンとノックからでしょう。何でいきなり揺らすかな。

一言言ってやろうかと思ったけど、少なくとも3人はいたし、一応ジジイとはいえ敵は男なので力はあるだろうから、とりあえず我慢しておいた。様子を伺っているととあるお土産やにジジイたちは消えていった模様。まさかお土産やの人じゃないだろうね。
いや、でも明らかに登山者の格好ではなかったし、他に人がいないから多分・・・

雨はまだ止んでいないようだ。ん、どうしようかなぁ。縦走初心者で雨の中は歩きたくない。荷物も増えるし・・・そんなことを考えながらもう少しまどろんでいた。

もう1日待つか、縦走は諦めて剣山だけピストン往復するか、雨の中強行するか。今回は山は諦めて讃岐うどんめぐりをするか。

迷ったけれど9時になったとき剣山のみのピストン往復とすることに決めた。明日の天気もよろしくない。雨の縦走は不安、ここまでの道のりを何にもナシで帰るのはあの酷道を考えると・・・ということです。縦走を楽しみにして来たんだけど、仕方がない。

同じく神戸から楽しみにやってきたと言うご夫婦に出くわししばし立ち話。「ここまでの道が大変だったから」という言葉に激しく同感。でも、残念ながらご夫婦はその後去ってしまった模様。

さて、行きますか! 行くと決まればさっさとカッパを着込み、ペットボトルを片手に、ヒップバッグにお財布、携帯、デジカメをつっこんで出発進行。雨の日は身軽なのに限る。うむ。

いきなり、この階段からの幕開け(ラクチンだけど)。
歩き出してまもなく、ぷっくりしたかわいらしいハガクレツリフネがあちこちで登場。

宍戸錠のほっぺたみたいです。
あちこちに咲いているYO!
ハイキング♪ ハイキングとトレッキングと登山。3つの違いがよくわからぬ轟ですが、(だから「山歩き」という言葉を使いたがるわたし)

「ハイキング感覚」まさにそんな言葉がぴったんこの道が終始続きます。めっちゃラクです。
リフト乗り場(西島駅)の近くにひっそりと片寄せあって咲いていたリンドウ。

雨に濡れたせいか、色鮮やかでした◎。
見つけた♪
ナイスな形 右へ倣え!

歩道沿いには面白い木を割りと発見することが出来た。ちなみに登りでは、最も長いコース(4km)を選択。

途中2箇所、ショートカットできる道がある。最短コースを選べば3kmくらいになるのかな。
本当にどこにでも咲いている花ですね(笑)。トリカブト。 よくある花です
日本百名水らしいです しばらく歩くと、少し逸れたところに日本百名水の1つである剣山御神水(つるぎさんおしきみず)がある。

剣山神社の御神体である御塔石の根本から湧き出ている神の水として崇められているそうである。
・・・が、覗き込むと穴がぽっかり。葉っぱは浮いているし、屋根がないから雨水が入り込み放題じゃないの!湧き水というより、ただの水たまり場にしか見えなかったんですけど。

勇気を持って飲んだけど雨の味がしました。別にここじゃなくとも、あちこちで湧き水が噴出している。よっぽどそっちのほうがおいしい◎。バチ当たりですまぬ。
・・・でもねぇ
ちらほら始まっています 濃霧には間違いないのだけど、その向こう側にはちらほらと深まった秋の気配が。

見えていないはるか向こうの景色を好き勝手思い描きながら歩く。そういう時間も、悪くはない。
ラストはササに囲まれたステキな道!

・・・なんて。あれ、風ってこんなに強かったのね。
もうすぐだー!
やばいー(;・∀・) 最後の最後は木道。

それはいいんだけど・・・と、飛ぶ!立っていることさえ困難なほどに。木道に立った瞬間すんごい
強風をモロに受けるわたし(この日は全国各地で台風のため被害・遭難があったようです)。

どれくらいの風かというと、ほぼ満タンに入った四角の500mlペットボトルを横に置いてもズルズルと風で動かされてしまうほどの強風。
わかりにくいですね。

はるかにわたしの方が重いんだけどさ。ヘビー級のわたしでもヨタヨタしながら三角点をなんちゃってゲット(写真右の丸いところ)。

あのときは必死だったから何とも思わなかったけど、付近は木道で整備され頂上の土を踏めない、三角点に触れないこの山、ちょっと寂しいですね。理由はあるのでしょうが・・・ちと複雑。

本気で風のすごさに怯えながら何とか看板の元へ到着。本当、今日縦走を決行しなくてよかった。
と言うわけで、何とか這いつくばって(←大げさじゃなく)

と、とぶー!
剣山(1,955m)到達!
風強すぎYO!

次郎笈まで1.5kmほどなので行っちゃおうかな、なんて思っていたけどとんでもない。何の未練も残さず、潔くスタコラサッサとその場を去った轟でした。だって本当に怖かったんだもん。

そしてササ道のところで、自分が落っことしていたらしい携帯を回収し(水没していなくてよかった)、1回ショートカットをして誰も居ない静かな山を約3.5km程、ガツガツ下ったのでした。全行程2時間ちょっと。まぁ、今日は仕方があるまい。ピークハントってことで(にしては遠すぎる山だけど(;∀;))。

下って、お土産やさんで家へのお土産と百名山ピンバッチをゲット。いままで見ても買わないようにしていたのについにバッジを買っちゃったYO!1つ買ったら集めたくなるのに。あーこんなことなら利尻山(北海道利尻島にある日本百名山の最も北の山)のも買っておけばよかった。そうそう気軽に行ける山じゃないもんね・・・TOTO兄、行ったらよろしくです(笑)。

お土産やのおばちゃんの話によると、今年はどうも晴れることが少ないらしい。GWのお天気はよかったものの、その後は雨が多く(今年の春〜夏になるまで本当に雨多かったですよね)、よい登山日和という日は少ないのだそうだ。次のために三嶺方面行きのバス情報も聞けた。気軽に行ける山じゃないけど、次は晴れるといいなぁ。

ジム、たのんだね〜 この強風だと奥祖谷かずら橋も開いていないだろうということで、一寸先は霧のR438をノソノソと下って行きます。この天気のせいもあってか対向車はないのだけど、R492(登りに使った国道)でもR438でも大差のない酷道です。
雨だと言うのに、それでもこの川の美しさ。うむ、上出来じゃ。この色を見ると四国に帰ってきたんだねって思えます。 いい色♪
狭すぎ。笑えてくる! 民家真横も通ります(笑)。

あ、この道一方通行じゃないですから!!
国道ですから!!

R192に出くわし、うどんめぐりと迷って取った進路は東。そう、徳島市内を目指します。わたしが前に徳島にやって来たときに訪れることができなくて悔いの残っているもの、3つのうち2つをやっつけにいきます。

そんなー(;∀;) その山から見える景色。あの、晴れているんですけど。

・・・え?山?
そうです本日の2座目でございます。
登山道もなかなか整備されており、快適な歩きが楽しめます。
快適な道です


















・・・20歩くらい。

全貌をごらんあれ
だって、こんなに小さいんだもの。

by 相■みつを
弁天山、到達!

標高はなんと6.1m(小)。
やったね☆

実はこの小さなお山、大阪の天保山(地形図では日本一、でも人工の山だとか)、仙台の日和山(元祖日本一の低山?)とよく論争を繰り広げている徳島県方上町の弁天山。ちなみにこの山は自然に出来た山の中で最も低山なのだとか。この弁天山は想像以上に山らしい山だったので驚きでした。

ちなみに、直ぐそばにシーアンというラーメン屋さんがあるのだけど、そこの外に箱があって10円を入れると机の中の証明書を頂けたりします(値段は天保山と一緒)。営業時間以外では置いていない可能性があるので気をつけてね。

「徳島ラーメン」だなんて幟があるのかと思えば、徳島をウロウロしていてもそんなものは意外となく、どうやら普通に「中華そば」などと書かれているラーメン屋さんでも食べれるらしい。せっかくなのでシーアンで遅いお昼ご飯を食べることにした。

これが徳島ラーメン!と証明書 肉玉ラーメン650円。

噂に聞いていたけど豚バラ肉がわんさか入っている(☆∀☆)。聞いてはいたけど、画像でも見たことはなかったのでこんなラーメンが登場したことにびっくり。

トンコツ・醤油・豚バラ・ストレート麺。あぁ、こんなに徳島ラーメンがおいしいとは思わなかった。めったに飲まないけどスープもグビグビ。豚好きのむ。にも徳島ラーメンを食べさせてあげたいと思ったくらい。


おなかポンポコリンになったわたしは、途中、あっちに行ったりしながら夜遅くに愛媛県の道の駅・リフレッシューパーク小松にたどり着いた。

そうだったそうだった、道の駅って意外と車中泊の車って多いんだった。綺麗で広いし、静かだけど、高速のPAのトイレを借りなきゃだからトイレが遠いのがイマイチだな、うむ。なんて考えながら12時を大分まわってから眠りに着いた。地元で寝るのって何だか変な感じ(笑)。

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