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No.71 天城山(あまぎさん)/静岡県 
2006年9月23日(土) くもり+暴風
同行者:TOTO氏犬猫馬氏 移動手段:TOTOカー
静岡・御殿場駅〜大阪東梅田まで夜行バス

●コース概要●

天城高原ゴルフ場登山口(標高約1,000m)・・・個沢分岐点・・・
万三郎岳(1,406m)・・・万次郎岳(1,320m)・・・天城高原ゴルフ場登山口

注:標高がまちまちで、本やネットや頂上の看板・・・
どれが正しいのやらわかりません(;・∀・)。

おおよそ10km・約4時間半(?)
【含:休憩・写真撮影】


道の駅・ふじもとやまの片隅で目を覚ますこと、午前3時半。

めっちゃエキサイトしてしゃべっている人がいます(;・∀・)。それから5時くらいまでウトウトし、6時前には撤収完了。風が当たらないところだったのでペラペラの寝袋1枚でとても快適でした◎。しかし、寝たのは1時だったので本日も寝不足です(笑)。

にでも行こうか」

と確かに昨日は言っていたはずなのに、今日になると

「天城
に行こうか。今日は天気よくないけど、どうせ天城は展望がよくないから」

と変更。多分こんなことになるだろうとは思っていたけどね(にやり)。筋肉痛は全くなし。ダラダラするよりは山に行ったり散策するほうが好きなので大歓迎☆

ということでTOTOカーにて7時には静岡県・伊豆半島にある、日本百名山の天城山に向けて出発進行。道の駅より約75km地点。ちなみに天城山、石川さゆりの「あなたと〜越えたい〜あまぎぃ〜ご〜え〜♪」のあたりの天城山である。
高校生のときカラオケで熱唱していた友達を思い出す(笑)。

で、天城高原ゴルフ場の無料駐車場(トイレあり)に到着するころに目を覚ますわたし。TOTO兄、犬猫さんすまぬ。バクスイかましてました(;・∀・)。

チェキ☆ お手軽コースです♪
ルートをチェックする2人 本日のルート
黄→赤と逆時計回り

着替えるのだけど、昨日の富士山より圧倒的に寒い。なんじゃこらー(;∀;)。一体はガスに包まれ、もう初冬のような冷たさを感じるほど。まぁ、この無料駐車場ですでに標高が1050mあるのだけど・・・それにしても静岡県、想像以上に寒いです。これはたまたまなのか?

実はわたくし、早朝にもうパッキングをしてしまったのでザックがない!全部出すのも面倒くさいし・・・ということでステッキにヒップバッグ、そしてちょっとした食料と飲み物を入れたお買い物(ナイロン)袋で出陣することに。こんなふざけた格好で山へ行くのは・・・2回目です(謎)。
注)転んだとき等、危ないのでよいこはマネしないでくださいね。

天城山は縦走できる17kmほどのコースがあるのだけど、今回は天城山の最高峰・万三郎(ばんざぶろう)岳そして万二郎岳を登るという計10kmほどのコース。二郎→三郎と登るのがメジャーなルートのようですが、わたしたちはさぶちゃん→じろうくんと進むことに。標高差は約360m。百名山の中でも標高が低い山から数えるとかなり低い方です。



そして、森へと侵入していきました。おじゃましまーす。



何だか外国からやってきた木みたい 歩き始めてすぐに出会ったヒメシャラの木。
TOTO兄や犬猫さんはどれが何の木なのかすぐわかるからすごい(尊敬)。

触ってみると、ひんやりして、つるつるお肌のヒメシャラちゃんでした。色も赤っぽくて、森の女王さまって感じ。根元はめっちゃたくましくってホレボレです。
山に海?!

片寄せあって生えているキノコだけど、わたしには牡蠣(かき)に見えて仕方がありませんでした。えへ。
食べれそう(笑)
ツンツン♪ 犬猫さんが何やら撮っているので見てみると小さな土柱(どちゅう)を発見!

「土柱の頭には石とか何かが乗っているよね。周りの土が柔らかいから雨で削られてこの形が残るのかな」by TOTO兄

あー本当だ本当だ!帽子のように何かが乗っかってる!

で、家に返って帰って土柱を調べているとおもしろいものを発見。日本ならぬ世界三大土柱
(ちょっとジミだけど(爆))の1つが何と日本、それも四国に!こりゃ、今度行かねば。気になる方はこちらをクリック。
あちこちにある切り株。

どれもこれも縁だけが緑色!コケは端っこから攻めていくのか(謎)。それとも誰かが腰掛けた後なのか。
そりゃないか(;・∀・)。
何でこーなるの!
雰囲気◎ 登山道はとても快適。

最初の3kmほどで標高100mほどしかUPしませんから(笑)。道は広々としていて、でも左右には木が立ち並び(まぁ、右側は人工林率高かったですが・・・)、ガスに一帯が包まれ、見上げるとコレですよ。

天気が悪かろうが、山から得られるものはやっぱりいつでも癒しですね。
いろんな種類の木が入り乱れています。

本当ね、森林浴も気持ちいいと思うけど、中途半端な天気なら今日ぐらいガスっているとすごく神秘的で◎だと思う。一歩進むごとに天城評価UP↑。
ガスにこんなに感謝したことあったかな(笑)
でかいよ、あんさん! ブナの木、でっかーい(☆∀☆)。

中盤以降、よくぞ育った!という大きな大きなぶなの木がところどころで待ち受けてくれています。何食べたんだ?
道にはトリカブトだらけでしたが(;・∀・)、ようやくトリカブト以外で見つけたリンドウ。ひっそりと咲いておりました☆ みーつけた♪

天城山は花の日本百名山にも選ばれていて、5月中旬からは伊豆半島の自生種・そしてここ天城山の特産種でもあるアマギシャクナゲが咲くのだそうだ、見てみたいなぁ・・・ちなみにアマギシャクナゲの群生地を通るルートは、保護のため通行禁止。よって新道にてラスト1.3kmを歩きます。

で、ラスト1km、今までちんたらしていた分、一気に登ります。約250mUP。木段です(;∀;)。本当、あと1段につき5cm、10cm低かったらもっと登りやすいんだけどなぁ・・・木段嫌い。トホホ。ラストの一気登りがいやということで二郎→三郎と歩く人が多いようです。

登り切った後300mほど歩くと、来ました!

3ピース?(笑)
万三郎岳(1406m)到達!
もちろん指は3っす

しかし、たどり着く前から気づいてはおりましたが・・・本日暴風

展望はもう望めないのは覚悟していたのでいいのですが、風が強いのなんの。逸れたものの台風の影響の模様。ひぇー!フリースの上に、ウィンドブレーカーを着込み、いつも以上に丸みを帯びたわたしですが気にしません(爆)。

暴風の中、せっかくだからと軽くお昼ごはんを食べて二郎方面に出発。

途中の馬の背には見事なアセビのトンネルがある。写真がうまく撮れてなかったんだけど(;∀;)。アセビは3〜6月と長く楽しませてくれる花のようなので、是非アマギシャクナゲの頃に再訪したいものです。本当にね、トンネル。これに花がついたらどれほど美しいんだろうって思ったよ。

途中には「この奥にブナの巨木があります」と看板があり、少し逸れると1本ひっそりと佇むブナの巨木が。

撮る人を撮る(笑) ←TOTO兄 犬猫さん→ でかい。
なんなんだ、このでかさは。
ブナの木のここまで大きいものを初めて目にしたYO!

ひっそりと己だけで生きつづけて来たという自信と強さを感じました。木も語るのです(謎)。
どれだけ大きいかというと、これくらいでっかい。(TOTO兄比)
クリックすると画像が大きくなります。
でっかいどー
ふむむ・・・ この角度が一番好き。
何故だかわからないけど、ヤンキースの松井を思い出したわたしでした。
二郎くん手前には岩場あり。
風にあおられそうになりながら登ると、目指す万二郎岳が目前に!
万二郎岳が見えた!

まだ下っているのに・・・登り返すの?あんなに遠いの?

と思っていたけど、ラスト300mほどゴロゴロした岩を登っていくとあっさり到達!山ってときどき遠近感にだまされます。<この手は六甲全山縦走の摩耶山でも同じ現象がありました。


今度はピース♪
万二郎岳(1320m)到達!

ええ? しかし、ジローちゃん、よくよく見るとおさがりのようです(笑)。

さぶちゃんを削ってんじゃん!!
そんなんでいーのかとわたしは問いたい。
下る頃には徐々にガスが晴れ、みんな進む進む。ガスっているときはあんなに写真を撮っていたというのに。

濡れている地面を気にしながら、下りはあっという間に終了。駐車場に戻ると、出発時には見えなかった万ちゃんたちが顔を見せてくれました。

ところでどうして万一郎はないわけ?
ひょっこり姿をみせてくれました♪

その後、TOTO兄が滝巡りに連れて行ってくれました☆

ウラから見てみたかったー 一つ目は萬城の滝。

今は危険なため入れないそうなのだけど滝の裏側に回りこんで見れたそうな。周りにはわさび園があり(盗む人がいるそうで入れなかったけど(;∀;))。水がさぞかしきれいなんでしょうね!

それにしても伊豆半島、観光客が多いのですね。わたくし何気にびっくりしておりました(;・∀・)。わさび園の多さにもびっくりでしたが・・・目瞑ってもわさび園にたどり着けそうです(笑)。
2つめは浄蓮の滝。

しつこいですが、この滝もさゆりんの「天城越え」の歌詞に出てきますよね。個人的には萬城の滝に軍配です!

滝よりもここの滝内のわさび園のほうに感動でした☆間近で見るのは初めてだったので。

どうやって収穫するんだろう?と思っていたのですが・・・おばちゃんにインタビュー。

区画をいくつも作っていて、その日必要な分だけ区画ごとに採るのだそうです。区画にするのは採るときに、それ以外のところの水を濁らせないようにするため。水が濁るとわさびがダメになっちゃうのだそうです(;∀;)。わさびってデリケートなのね!
ゴーゴー

本日マイナスイオンをたっぷり浴びた3人は満足して御殿場へ・・・途中その姿を見せたフジヤマ。

「ついに!見えたー(☆∀☆)」

TOTO兄は「R246の渋滞がいやだから」なんていいながら高速道路を使ってくれました。例えそうだとしてもうれしかったYO!(笑)おかげで暗くなる前に御殿場から臨めたから。去年から、何度見上げても見ることができなかったその山の頂。

また会おう! 街の中に溶け込んでいるフジヤマ。

そんなに当たり前にあるくせに、わたしには随分もったいぶってくれたじゃないの(笑)。予は満足じゃ。

それにしても御殿場すごいところです。
特に地下街(謎)。
早く帰れってことかしら(;・∀・)。

運命とかいてサダメと読むのかどうかは知りませんが、夕食は「M」。もう違和感ありませんね(笑)。
シメはこれ?

というわけで、8時頃までTOTO兄・犬猫さんに付き合ってもらい、また遊ぼうね〜!と約束してバイバイ。TOTO兄、疲れていると思うけど運転気をつけてね!犬猫さん、月曜日から仕事頑張って☆

あれだけ写真を撮りながら(2人はカメラ小僧)、だいたいどんな山でも標準コースタイムの3分の2で歩けちゃうという本当にすごい兄弟だ。どんな足しているんでしょうね!そんな2人と一緒なのでそりゃ安心というものです。わたしに付き合ってくれてありがとうね☆

TOTO兄にもらった新田次郎さんの「孤高の人」を読みながらバスがやってくるのを待つ。こんな人がいるのかとまた改めてびっくりする。六甲全山縦走、歩ききれるようにちゃんとトレーニングをしようっと。

昨日の朝、着いたばかりの静岡をもう発つ。でも、さびしくなんか全然ない。
あまりに楽しい時間が過せると、それを惜しむことよりも、次の楽しいことを待ち望めるみたい☆

とにもかくにも、2人がいなかったらこんなに楽しめなかったわけで。大感謝です。ありがとう(ぺこり)!あと、なりちゃんも(笑)。

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