日本百名山リストに戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
No.71 富士山(ふじさん)/静岡県・山梨県 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006年9月22日(金) はれのちくもり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
同行者:TOTO氏・犬猫馬氏 6合目までなりすけ氏 |
移動手段:近●バス 大阪・東梅田駅〜静岡・御殿場駅 その他:TOTOカー&なりカー |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●コース概要● 富士宮登山口(標高2400m)・・・富士宮登山口頂上・・・ 剣ガ峯(1等三角点・3776m)・・・富士宮登山口 おおよそ8〜10km・約9時間(?) 【含:休憩がっつり・軽食・写真撮影・轟準備(謎)】 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いよいよこの日がやってきた。日本一高い山・フジヤマへ挑戦する日。 上司には「今日は絶対に残業しませんオーラ」を放出し(笑)、パンパンな40リットルザック(帰ってから計ると13kg)に寝袋と銀マットをくっつけて帰宅ラッシュの時間帯に大阪駅を目指した。本当、人多すぎ(;∀;)。
疲労困憊で地下鉄・東梅田駅の7番出口から出ると、近◎バスの乗り場は目の前。バスで熟睡するために今朝は3時起き。こりゃぐっすり眠れるワイ♪と思いながらバスに乗り込むや否やすでにウトウト・・・ ゲホゲホ!! 眠りに落ちるぞってところで運◎手さんのゲホゲホ連発!そりゃないぜよ。風邪なら仕方ないんだけど・・・夜行バスでそれはナシで願いたい。マジで。すごく感じのいい方だったんだけどね・・・前から2番目に乗っていたわたしはいつまで経っても眠ることができなかった。ガチョーン。 まぁ、そんなこんながありながらも予定よりも20分ほど早い6:50分前に御殿場駅(静岡県)着。ぬおー!遠出だ遠出だ!と一人テンションUPしていると、何やら見慣れたものが。
「熱烈歓迎」 どこにも書いてはおりませんでしたが、一瞬中国語でそんな風に書いてあるようにさえ感じました。あひゃひゃ!!だって、何で神奈川のなりすけくんがここにおるん?(笑) 平日の駅前、午前7時。何気に目立つ時間だというのに、トイレに行くまで、恥らうことなくおでこを隠すことなかったなりすけ氏。マッキーを4本も持っているというとても それにしても犬猫さん、ニュージーランドチャリ旅から帰国して早々、次の日にこんなことを・・・疲れ、どっと押し寄せてきたんじゃ?(笑)
富士山には登り口がいくつかあり、山梨側・静岡側どちらからでも登れるとのことだけど、時間も時間なので最短コースの静岡・富士宮口からアタックということに。 なりすけくんの雨車(アメシャ)に犬猫さんとともに乗せてもらい、スカイラインを経て五合目まで。ガスに巻かれていた富士山がアップするごとに青空とともに出現!いやーそりゃテンションアップですよ(・∀・)。何てったって去年、チラ見えすらなかったですから。フジヤマ。 一般的な富士山の登山時期というのは7〜8月。 9月の富士山登山、で検索をかけても出てくるのは「やめとけ」「危ない」「寒い」のオンパレード。わたしもTOTO兄&犬猫さん(=山男兄弟)がいなければ9月下旬には行かないでしょうけど。一体本当のところどうなんだ?と思っておりましたが・・・実際のところ。
15〜20台くらいでしょうか。売店もトイレも普通に開いておりました。帰りに閉まっていたらいけないので証明書を見に行くけれどやっぱりなし(;∀;)。一応記念になるものをゲット。
で、何やら富士山ってば、単純に「●合目」というのではなく、「新6合目」だとか「元祖7合目」だとか「9合5勺」(これは9合目と頂上の間なのはわかるけど)だとかでいろいろあるみたいです。勺ならまだしも、新とか元祖って何? わたしにゃー覚えきらんので日記内での書き方がおかしいところがあるかもしれません。そこのところよろしくです。 ちなみに、ネットでいろんなページを調べたところここから頂上まで片道4〜5km。速い人だと、休憩込みで3時間を切り、一般的な人で休憩を入れると大体5〜7時間前後、遅い人で10時間なのだそうだ。 距離的にはいつも登っている山と大差はないのだけど、@4〜5kmの間で一気に1400mもアップするということ(1kmあたり300m近く登るということなので、楽チンではないのは必至。わたしは150〜180mアップ/1kmくらいののんびりなのが好きです、A高山病(特に5合目まで一気に車で上がってきているので)、B頂上の寒さってどのくらいなのかなぁ・・・ということ。 などなど、不安な要素をいっぱい抱えたままに、歩いていく。ちなみに6合目の山小屋まではすぐそこで、2軒とも営業をしていたし、トイレも使える模様。登る前に、一応バファリンを服用しておく。
最後まで誘い続けたのだけど、残業が続く酷な毎日だということでなり氏はわたしたちを見捨てて帰って行きました・・・なんて、貴重なおやすみの日にわざわざ早朝から来てくれて(しかも体張って(笑))、本当にありがとうね!また、いつか一緒に遊ぼうね〜☆ 友情出演のなりすけ氏(ちょい役)はここまでで、ここ以降は3人で登っていきます。登山道は思っていた通りの、殺風景というかとてもシンプルな景色が広がるザレた道でした。 少し酸素が薄いのかな?という気はしたけれど、最初のうちは大丈夫。だけど、しばらくすると、全くもって足が動かなくなってきました。酸素が薄いからなのか、斜度がきついからなのか、寝不足だからなのか、余計な荷物を持って来すぎたのか・・・いろんな理由が考えられるけど、多分一番の要因は体力不足。 「あー足、もっと動けー」 願うものの、足は全く動かない。鉛みたいだ。TOTO兄&犬猫さん、申し訳ない。先に行ってもらい一番後ろでノソノソ歩いていくことに。木々がないだけに、目の前にある8合目の小屋だったり、頂上だったり。 本当に、手が届きそうにすぐそこなのに。 登山道は直登なんかじゃなく、ジグザグで作ってくれているというのに。 もどかしいったらありゃしない。 足を止めると広がる壮大な景色。 大名行列? 騒々しい? 汚い? 富士山は見る山? もしかしたらそうなのかもしれない。 でも、わたしが感じた富士山もきっと本物でうそじゃないと思うよ。 「今」わたしの目に見えるものは、スコーンと抜けたような広々とした壮大な山の姿。 ハァハァという自分の息遣いと鼓動しか聞こえない。 「すっごー」 心の中で思っただけのはずなのに、何回うっかり吐いてしまったかわからない。 ニッポンいちの山に、わたしはただただ感動していた。「感動」以外のどんな言葉で表せれたりするだろう。 早く頂上から景色を見たい・・・そう思うのに足が動かないことがもどかしくて仕方がなかった。もうこのとき既に、来年リベンジしようとひそかに誓っていた(笑)。
えっちらえっちら登っていると、8合目手前くらいから何やらおでこの辺りにモヤモヤ感が・・・次第に耳鳴りというか何やら音がするような感じになってくる。途中でかなり体調が悪そうな2人組がいたけれど、あそこまでなるとかなりきついだろうと思われる。高山病にだけは、と少々怯えながらもとにかく、ゆっくりゆっくりで8合目着。TOTO兄が教えてくれることには、もう日本にはこの富士山の8合目よりも高い山はないのだそうだ。 「もうここより高い山は日本にないのか!」 何だか単純なことなのだけど、単純なのが嬉しい。登っている間も、とても単純だ。 ただ、ジグザグな足場があまりよくない道をひたすら登るだけだ。 なのに、何だろうね、不思議だね。つまらないとは感じない。
途中でも有りえないくらいの休憩を一緒に取ってもらい、超のんびりペースで一緒に付き合っていただく。本当にそこに見えているんだけどね!なかなか近づけない。
ノソノソペースは上がるどころか、9合目を過ぎてからさらにダウン(爆)。9合目を過ぎたところまで青空だったのに徐々に広がりだすガス。すれ違う人たちは「お鉢が良く見えたよ」なんて言っていたけど・・・わーん。おねがい、あと2時間青空のままで・・・! で、ついに見れたこの看板。
途中までは「がんばりましょう」なのだけど、最後のところだけは↑この看板なのです♪
・・・けど、わたしにとっては何の意味も有りません(笑)。せっかく来たからには1番高いところに行かなくちゃ!ということで最高峰剣ガ峯へ。ところがガスだらけ!!(;∀;)お鉢もほとんど見えておりませぬ。そんなバナナ(古)。
最後の登りを終えると・・・終えると・・・
「やったぜベイベー」 言ってはないけど、まさにそんな気持ちでした(謎)。 思うように動けなくても、ガスで展望が悪かろうと、ここにたどり着けた事が素直に嬉しかった。来てよかったと心から思った。これで晴れていたらどんなに超うれしいんだろうね。もう次が楽しみで仕方がない。 ニッポン代表なのに何でアメリカのサングラスなん?というありきたりな質問にはお答えいたしませんのであしからず。こんなアイテムを持ってくるから重いのに・・・(爆) 少し肌寒いけれど、思ったほどの風もなく、1枚フリースを着こんでしばし休憩。あーお酒がおいしいね(凸)。やる気マンマンなぴったりスパッツの外人さんや、凧を持って来て頂上で揚げたかったという変わったお兄さん(笑)など、後に登場。いや、凧には負けた。何のこっちゃ。
トイレは心配だったけれど、いろんなところに建物があるので(山小屋等)、陰になるところはあるので安心です。後処理はしっかりと。それにしても思った以上にキレイだった富士山。誰かきっとお掃除隊のような人がいると思うのですが・・・気持ちよく歩けました(感謝)。 帰りは濃霧の中をひたすら下っていく。もうかなり遅い時間だというのに、まだ登っている人(後から聞いた話によると本日2回目の富士山登山らしい)、登りに会った、高山病っぽい2人組等・・・ジーパンにスニーカー、ペットボトルだけ1本持った人などなど、人数は多くはないけれど、いろんな人がいるのはどのシーズンでも同じなのかもしれません。
ひざが笑うかな、とも思ったりしたけど最後まで大丈夫でした、ホッ。6合目の山小屋の方がお茶でも飲んで行き〜と勧めてくれたので、ごちそうになることに。あー温かいきのこ茶がカラダに染み渡る・・・(;∀;)。何だかこれぞ接客業というとてもにぎやかなおばちゃんでした(笑)。ごちそうになって外に出る頃にはかなり暗め。あの2人組のお兄さんや凧揚げしていたお兄さんたち、大丈夫かなぁ・・・ わたしたちは無事下山!わたしのおかげで大幅に行動時間が長引いてしまいました。テヘ。本当、おつきあいしてくれてありがとうね!それにしてもやばいなー六甲全山縦走歩けるのかな(;・∀・)。もっと長距離を歩かないとダメだね。荷物も減らさなきゃダメだね。で、本日の荷物を検証してみると・・・ ●40リットルザック ●アメリカンなサングラス ●ナイロンジャンバー ×バーナー ×ガス ●カッパ ●フリース ●簡易トイレ ●アルコール類1本 ●ザックカバー ●簡易看板(謎) ▲フリースの帽子 ●ユニフォーム(謎2) というか、一番の失敗は神戸からの移動する際のメインザックのまま登ってしまったということ。 ドラム缶バックなんかに荷物をつめてそれとは別に、登る用のいつも使っているザックを使うべきだったと思う。(荷物が多すぎて持てなかったんだけど、ドラム缶バッグなら背中に背負えたはず・・・)ポケットやらなにやらに細々と要らないものが入りすぎ。 いつもは水さえ持ちたくないくらいに極力荷物を軽くするわたしが、「富士山だから」と気負いすぎたと思います。必要なものは持たなくちゃいけないけど、自分の体力に合わせて持ち物も選ばなくちゃいけないと改めて思った次第です(反省)。 まぁ、何はともあれ楽しかったんですけどね。なんたって日本一高い山に登っちゃったんだもんね!えへへ♪でもまた必ずチャレンジしますYO!今度は一合目から・・・(爆) さて、濃霧の中、TOTOカーに乗せてもらい、御殿場の御胎内(おたない)温泉へ。時間帯・曜日によって違うようですがわたしたちが行ったときで700円。ぬるめのお湯で、露天風呂がめっちゃ気持ちいい〜☆富士の檜風呂最高!少々プールのような匂いが気になりますが・・・貸切だったし許しちゃいます。汗をかいた後に温泉。本当に最高です。星は見えないけれど、明日は天気悪いのかな?
さっぱりした後は、浜勝でトンカツをガッツリ食べまったりした後、コンビニで食料を調達し道の駅・ふじおやまにて宴会。1時近くまで・・・昨日2人もあまり寝てないとのことだけど、大丈夫なん?わたしら。TOTO兄が持ってきた日本地図と犬猫さんが持ち帰ったNZの地図さえあれば、尽きる話はない。地図ってステキだね。 ステキな野宿スポットもあり、銀マットと寝袋をしいておやすみなさい。ふにゃふにゃ・・・今日はいい1日だったなぁ、と眠りに落ちる前に、今日の出来事を思い返す。
もうええって? 明日へとつづく・・・ 画像の説明文が緑色のものは、クリックすると大きくなります。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本百名山リストに戻る | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||