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能郷白山(のうごうはくさん)/岐阜県
2007年5月26日(土) はれ
同行者:なし。 ティーダ走行距離:584.3km
R175から能郷谷林道を7kmほど
道路状況は岐阜県木巣市役場に確認のこと

●コース概要●

登山口手前から歩き出す・迷う・・・能郷谷登山口(標高700m)・・・
能郷白山頂上(標高1617m)・・・
温見峠へちょっと下ってみる・・・社・・・能郷谷登山口・・・車のあるところ


おおよよそ13km・全行動時間6時間20分【休憩・撮影時間含】


2007年5月25日(金)

土曜の天気予報が雨から晴れに変わったのを確認し、出発することにする。目をつけていた5月下旬の能郷白山だ。

ルートは、距離は長くなるけれどこの名前の由来となる
岐阜県側の能郷谷ルートとお手軽コースの福井県側の温見峠(ぬくみとうげ)の2つになる。ちなみにわたしは、遥々行くのならばがっつり歩きたいので岐阜県側から入る予定。

どちらも、あまり道の状態がよろしくないR157を通らないといけないということで、岐阜県木巣市の役場に電話をしてみた。この日現在の情報として以下のことを得られました。

みんながR157は危ない危ない、というのでビビっていたのだけど、能郷谷林道に入るまでのR157は2車線幅があり何ら問題はないということ。なーんだ。

能郷谷林道も、雨の後でも十分普通車で通れるということ。
なぜコレを聞いたかと言うと今日土砂降りの雨だから。林道の様子は変化すると思いますので、おでかけの前に確認してくださいね。

福井県側の温見峠から登る場合・・・岐阜側のR157から温見峠へは通り抜け不可能(能郷谷登山口へのルートへ逸れる道までは通行可能)。一応工事は2007年6月30日まで、となっているそうですが、延期も考えられるので必ず役場に確認してくださいとのことでした。なにやら迂回する林道があるとのことでしたが、何林道と言っていたかは忘れました。オイコシ林道?とか何とか・・・

●つまり、R157で行こうとする場合、今のところ福井県の温見峠から登る場合、福井県側からのみアクセス可能。岐阜からの場合は能郷谷ルートに限られるということ。

●2007年5月7日から国有林の関係でゲートができたので登山口まで片道3.5km余計に歩くことになるということ。

まぁ、とにかくR157に怯えなくていいのならばティーダで行ってしまおうではないか。ということで夕方出発進行。

山陽の三木東から高速に乗ったところで、地図をぜーんぶ忘れたことに気がつく。あれま。せっかく山陽を通るなら、西宮名塩PAのネギがいっぱい乗っかったおいしいたこ焼きを食べようと思ったら既に終了!

ドキドキ・・・ うむ
西宮名塩のたこ焼きが・・・(涙) 明日に期待が持てそう

さてと、と走り出すと何と名神が集中工事のため渋滞の模様。とほほ。
おでかけ前にはスパッツ(山を歩くときに足につけるカバー。雨の後など、泥や水でパンツの裾が汚れないようにするもの)も行方不明で見つからなかったし・・・

テンションが上がってきたのは土砂降りの雨が止み、明るい空を見たときだけでした。

滋賀県の大津で何とか20時過ぎに高速を下り、せめて道路地図だけでもと、ダイソーを捜索開始。ドラッグストアで携帯用の蚊取り線香を買ったついでにおねえさんに訊いてみると、西友なら21時までやっているのでその中のダイソーなら開いているかもとの情報をゲット。

おねえさんのナイスアドバイスのおかげで無事に購入ができました。ついでに半額弁当も(笑)。

渋滞が予想される竜王まで一般道を走り、再び高速に乗り、岐阜県の大垣まで。その後はナビ様の誘導通り、「道の駅・うすずみ桜の里ねお」まで走る。R157に入ってからは車は皆無でスイスイ。

0時を大分回ってから目的地に到着。何て遠いんだ(笑)。R157をこのまま走れたら福井県の大野まで↓の距離で行けるみたいです。

この先、土砂崩れがあるとは思えないいい道だった。 到着した道の駅は車は隅っこに1台のみ。できたばかりのとても綺麗な道の駅なのに、場所が場所だからか、シーンと静まり返っていました。

む。が買っていたカーテンをそそくさと取り付け、寝る準備をしたものの・・・疲れているはずなのに、何故か昂ぶって眠れません(笑)。3時50分を時計が指しているのを見たからなぁ・・・

1日目走行距離:293.8km

2007年5月26日(土)

こういう場所すきです いい天気だ
理想の場所をゲットできていました いい道の駅です(温泉もあるみたい)

あっという間に5時50分。
急いで用意をし、出発。暑くなる前に登りたいからね。今日は予報どおり晴れそうだ。にこにこ。

もっとおにぎりをアップで撮ればよかった こんな道もありますが・・・

で、走り始めるわけですが、地元の方とたまにすれ違うのみ。たまーに、細くなっているところもありますが、退避できる場所も多く、左右に溝があるわけでもなく全く問題なしの道。ビビって損した(笑)。

ただ、R157のおにぎりですが、コケが生えているのか青ではなく緑になっていてとても気持ちが悪いものが多いので、これはどうにかしたほうがよいと思います。はい。

これですね。 ・・・に見えるけど
林道入り口発見 電話ボックスではありません(笑)
登山届出所

道の駅から数キロ進むと、このような案内が出てくるので左折。登山届出書を出せるボックスも有り。そのままずんずん進んでいくと、牧場もありーの、とても気持ちのよい道を走ります。

・・・らしいです。

しばらく走っていくと、徐々に道幅が狭くなっていき、時折落石、穴ぼこなんぞも見受けられますがアスファルト道で通行には問題ありませんでした。林道なんていうからてっきり登山口までもほとんどが未舗装の道かと思ったのに・・・(
しかしあくまで林道ですので、心配な方は道路状況をくれぐれもチェックしてから行ってくださいね
気をつけよう、クマ
ごく普通の道です この先に集落があるわけでもなく、登山客・山菜取りの行き来が一般的だと思うので。時間帯さえ間違わなければすれ違う可能性はきわめて低いと思います。
もしかしてこれが役場の人が言っていたゲートなのでは?

あの、開いているんですけど(笑)。
と言うことで通過しまーす。

ここが仮に閉まっていたとしたら、一体どこに車を置くというのだろう。
もしや・・・
ザブーン この先は冠水しているところが4〜5箇所。

少し段差があるところもあったので、こういうのに弱い車はフロントを擦ると思います。お気をつけて。
スイスイとやってきたものの、いよいよ難所がやってきました。大した道ではなさそうなのに、ここの登りでスリップして登れません(爆)。

さすがのわたしも5回目のチャレンジで止めておきました。

ティーダ・2WD敗退(白旗)。

まだ新車なので擦ったらね・・・携帯が繋がらないこんな場所でそれに何かあったらイヤだし。ジムニーなら二駆でも登れたんだろうなぁ。四駆等なら全くもって問題ないと思います。
うぬぬ・・
仕方がない・・・ よって、手前の空き地に車を放置。

ここから登山口までどれほどあるかわからないけれど。ここまでで道の駅から10kmほどだったと思います。
で、その砂利道をまっすぐ進む道と、左に逸れる道があるのです。左に逸れるとこんな感じ。

わたしは、もしかして役場の人が言っていたゲートってこっちのことだったのかも、と思い始め、「危険」を顧みず進んでしまいました・・・

今思えば何故こっちに進んだのか自分でもわかりませんが。
行ってみる?
!! 歩いて20分後・・・

やっぱりね?

そうだろね?

スタコラサッサと元に戻り、もう1本の道へと進んでいきました。こんな子に付き合っていたら朝から疲れるわ(笑)。それでも幸せ気分なのは、既に道の脇にたくさんの花が咲いていたからです。ニヒヒ。

タニウツギ

林道のずっと手前からにぎやかに咲いていました。
いっぱい咲いていたよ

これは☆ これはこの間教えてもらったムシカリ(オオカメノキ)ですね。

しっかり咲いていたらガクアジサイみたく、清楚なのにゴージャスでとってもキュート。以前見たものより白がはっきりとしていてとても綺麗でした。

ヤマフジ
この控えめな紫色がとっても好きです。白もあるんですね。見てみたいなぁ。
色が好き

お花観察をしながら約20分ほど歩くとようやく登山口に到着。あんなに早く出たのにもう既に7時45分です(笑)。(駐車場の写真は下りたときに撮ったものなので写っていませんが、5台ほど車が止まっていました。)

やっと着いた(笑) さて行きますかー

今日のルートはこのような感じです。詳しくはコチラ

こちらの能郷谷登山口の標高は700m。頂上までの標高差は900m(累積標高差は約1000m)。歩行距離は片道4775m。

参考までに:温見峠登山口の標高は1000m。頂上までの標高差は約600m。歩行距離は片道2400mです。

と言うわけでこの時間で既に暑いのですがしっかり歩きましょう。雨上がりなのに登山道はしっかりしていて、ぬかるんでいるところは皆無でした。

さわやかなんだけど とても気持ちのよい緑の中を、しょっぱなからガッツリ登ります。ものの10分で汗だく。

チェックポイント@:登山口から420mで標高が200mアップします。まだまだ続きます(笑)。それでも最初から花々が出迎えてくれ、癒してくれました。
トップバッターはフタリシズカ
今日も前半でにぎやかに咲いていました。今日はヒトリシズカに出合えるのか?
しずかちゃん。
続いて・・・ ナルコユリかアマドコロ

次は茎を触って確認しよう。うむ。
全然わからないです。初めてですね。とても特徴のある葉だし、つき方も変わっているので、図鑑を見ればわかるかも(調査中)。 これも初めてだなぁ
うっとり☆ わー。ユキザサだ。

あまりにたくさん咲きすぎていてまさか、と思ったのですが。精巧な作りでめちゃくちゃかわいいです。
雪笹と書く、とても綺麗な名前です。しっかり咲いているものからツボミまでこれからまだ楽しめそうな花です。

地元岐阜の5人組の方に遭遇。歩くのは速いのだけど、休憩も多いので、花を撮りながらいつも以上にゆっくりダラダラペースのわたしと抜きつ抜かれつ。まさにウサギとカメです(笑)。

今日は虫対策に蚊取り線香を持っているのであまり人の前を歩きたくないので・・・しかしペースが難しいなぁ、おかげで虫は来ないのだけど・・・
とても素敵な方々でした
小さい!! 食べれそうだね(食いしん坊)
アオキの花
紫色で物凄く小さい
アオキの実かな
もうおなじみだね 今回見たかった花のひとつです☆
チゴユリ エンレイソウ
延齢草と書くのに
アリのトリッキーな花(笑)
まんまるです 高原ではよく食べていました
ミヤマシミキ ネマガリダケ
その辺で取ったやつをおじちゃんたちが
くれました(笑)生で初めて食べた

「神戸からわざわざ岐阜の山に来てくれるなんてうれしいねぇ」そう言って、おじちゃんたちはわたしが追いつくたびにあれも食べれるよ、これも食べれるよといろんなことを教えてくれました。

もういいのは他の人が取ってないらしいけど・・・ 根元が開いていないのがいいらしい
おじちゃん、採りかたを教えてくれるの巻 コシアブラ、らしいです

チェックポイントAを見逃したらしく、既にB。あと標高差300m、3km!(でも後半に一度下りがある・・・)

なだらかな道と登りとを繰り返しつつ、道端を観察していると徐々に花にも変化が。

わんさか
キジムシロの群生
葉の形がとても綺麗! 何故こんなにでかい?
んん・・・マイヅルソウの蕾 ショウジョウバカマ
一瞬彼岸花かと思うほど紅色で背丈が高くてびっくり!

よいしょと登ってしまい、しばらくゆったりと歩いていると、チェックポイントC。すると能郷白山の姿を捉えることができました。想像していた以上にやわらかい、優しげな山です。

見えたぞ!

他の方向はガスがかかったように白くなっているのに、何故か能郷白山のほうだけはくっきりはっきりと見えていました。あとちょっと、そのままでおねがいしますね。この辺りではモクレン科の白い花が出迎えてくれました。

普通のモクレンって紫なんですね 相変わらずいい白です
ハクモクレン タムシバ
もうすこしあとちょっと〜♪ さて、あと500m。

最後を登ってしまえば頂上に着くぞ。少し手前から風をビュンビュン受けるので暑さをそれほど感じなくなってきた。

とするとですよ。

初めてみれた!!
あらーザゼンソウちゃんじゃないの
あなたを探していたの!
いい形しているね♪
あらやだ。カタクリさんじゃないの。
まだ居たのね(笑)
!!
ま、まさかサンカヨウさん?
お噂はかねがね・・・

おそらく? どうもどうも
マルバコンロンソウ バイケイソウ

やれやれと思いながら登っていたのにこの花。そりゃ疲れも吹っ飛びます。(笑)。辿ってきた道を振り返るとおじちゃんたちを確認できます。お先にー!

こんなに歩いたんだねぇ
  
あとちょっとだ :左に行けば社。
多くの人が休憩をしています。

:右に行けば三角点、温見峠登山口方面です。

まずは右へ。
ポツンとオオバキスミレ
あなたは小さいけど目立ちます(笑)。
見逃しません☆

っていうか、それどころか。

だらけだらけ!!
カタクリだらけ!あーあたし幸せ

今年は全国的に雪が少なかったので、遅いかなと思ったのですがまだまだ元気に咲いていました。ヒマワリとはまた違う、元気をもらえる花ですね(嬉)。カタクリLOVE。今年はこれで見納めかなぁ。カタクリは蟻さんと切っても切り離せない関係。これだけの群落があるなら、蟻さんもいっぱい住んでいるんでしょうね、ここ。

ついたどー
能郷白山(1,617m)到達!
グリコの男の人ってこんなポーズでしたっけ?(イキナリ素朴な疑問)

社に行って休憩しようかなとも思ったのですが、そのまま温見峠登山口方面へ下ってみる。花捜索です。しかし見つけたのは、

もうちょっとしたら満開かな うれしそうに歩きました(笑)
サンカヨウ  雪!

あと、カタクリとエンレイソウと、くらい。目新しいものはありませんでした。残念。

この雪は横切るだけなので通行には全く問題ない程度でしたがびっくりしました。もうひとつびっくり仰天だったのが、いくらお手軽コースとはいえ、人が多すぎ!僅か往復1kmほどで何十人にすれ違ったのかわかりません。大人気じゃないの、能郷白山(温見峠側から)。

いいねぇ、また登らんといかんけど(笑) 空が白っぽくなってきちゃった
温見峠方面から能郷白山 再び三角点を通過し、社へ

社はとても景色がいいのだけど、とにかく満員御礼だったし、大してお腹も空いていなかったのでそのまま花を撮りつつ下山することにした。

うん、またこよう またね!
社より能郷谷方面 カタクリの蕾も
まだ咲きそうな子もいましたよ
この葉はもしや
イワウチワの花びらが取れたあと?
プリプリを見たいわ〜 花が紫
しょぼくれていたけどイワナシ わたし好みのエンレイソウ

ノソノソ下っていると、虫の大群様を引き連れた汗だくのおばちゃんに遭遇。

どうやら岐阜県の方で、岐阜側から温見峠登山口を目指したけれど通行止めを知らず引き返してきたそうだ。この登山口は知らなくて、偶然地元の人に遭遇し教えてもらったとのことだったけれど、迷ってきたので大分遅い時間だったらしい。おまけに虫に囲まれ、気分が悪くなったので連れの方だけ登り、おばちゃんは諦めたとのこと。

おばちゃんはとっても花好きに見え、あんな花もこんな花もありましたよ、というと「それだけ聞けただけでうれしい」ととても喜んでくれた。前だったら花の名前を言って説明もできなかっただろうに、わたしも随分成長したもんだ(笑)。おばちゃんがど忘れしていた「ユキザサ」も教えてあげれたしね。

フキの調理の仕方から山の話まで。何だかひさしぶりに山でいろんな人と話したなぁ。岐阜県の人って気さくな人が多いのかなぁ。この山を訪れたことをとても歓迎してくれるのがよくわかりました。すごく嬉しかったです。

それにしても蚊取り線香を持っていたわたしに虫はゼロ。おばちゃんにしきりにうらやましがられました(笑)。

14時半くらいに車を置いたところに戻ると他にも4台の車が。

とは限らないよね(笑)
スリップした敗退組?

何だかわからないけれど、ほっとしました(謎)。

それから、した道を走りながら、滋賀でオイル交換をしつつ、温泉に入りつつ、うどんを食べつつ。

名物というので食べてみました
かすうどん・山菜ごはん

牛ホルモンをカリカリに炒めたものが入ったかすうどん。5つぶほどでしたが(笑)ダシがよく出ていてどちらもものすごくおいしかったです。

・・・あ、滋賀なのにまたうどん食べているし(笑)。家に帰ったのは1時過ぎ。よく2時間睡眠で耐えたなぁ、わたし(稀)。岐阜は遠いね。いい山だったけど。さて次は何処に?

No Flower, No Life.花、求む。

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